重ねる色、つながる気持ち ― 大きな絵画を、みんなで
- 主体性を育てる
- 多彩なプログラム

これまでの活動で、子どもたちは顔料を混ぜるところから絵の具やクレヨンづくりに取り組んできました。
第4・5回では、それらを使い、一辺90cmの大きな画面をみんなで完成させることに挑戦しました。
第4回目 声を掛け合い、色を重ねて
1日目は、子どもたちが自分たちでつくった水彩絵の具を使い、2人一組で下塗りを行いました。
刷毛や筆、ロールスタンプ、スポンジスタンプなど、さまざまな道具に触れながら、色が混ざり合って変化する様子を見て、
「ちょっと変わったね」「〇〇ちゃんの赤色きれいだね」
と、自然と対話が生まれ、絵を通したやりとりが広がっていきました。

途中で一度立ち止まり、みんなで絵を囲んで「ちょっと見てみよう」の時間をもちました。
「白いところ、どこかな?」
「ピンクと緑のところ、少し薄いね」
と、気づいたことを出し合いながら、画面全体を見つめます。 意見を共有したあと、再び色塗りスタート。
子どもたちは話し合いをヒントにしながら、自分たちで考えて色を重ね、下塗りが完成しました。
第5回目 手形で残す、ひとりひとりの「今」
2日目のキャンパスには、マスキングが施されていました。
マスキングされていない部分に、絵の具で手形スタンプを押していきます。
「手形は、今しかない手の大きさのスタンプだよ」
「同じ色でも、まわりの色で見え方が変わるね」
そんな言葉に耳を傾けながら、一人ひとりが自分の「今」を画面に残していきました。
色の混ざりや形の違いに気づく中で、自然と対話が生まれ、絵を通した関わりが深まっていきます。
すべての工程を終え、マスキングをそっとはがすと、保育園のマークが浮かび上がりました。
最後は、自分たちでつくったクレヨンを使い、さらに模様を描いて仕上げます。
全5回のアートプロジェクトを通じて
絵具もクレヨンも、顔料を混ぜるところから子どもたち自身がつくってきたもの。
その色を重ね、手形を残し、時間をかけて育ててきた一枚の正方形の絵画が、ここでひとつにつながりました。
最後は、みんなで作品を囲んで鑑賞の時間。
「どっちを上にしようかな?」と向きを考えながらあらためて見つめてみると、
色の重なりや線の表情など、つくっている時には気づかなかった発見が次々と生まれてきました。素材をつくるところから始まり、描き、感じ、振り返るまで。みんなで歩んだプロセスそのものが、大切な作品となりました。










